AI技術が進化する中、今ではプログラムコードを自動生成することすら可能です。欲しいコードの内容をAIに指示すれば、簡単にコードを作成できます。しかし、生成されたコードが目的に合っているかどうかを確認したり、そのコードを修正したり、AIに修正を指示したりするには、一定のプログラミングスキルが必要です。こうした背景からAIによるサポートが進んでいる今でも、プログラミングスキルは依然として重要だと言えます。
さらに学校でもプログラミング教育が行われており、今後は多くの人々が基本的なプログラミングの素養を身につけると予想されます。しかしながら、プログラミングを学んだすべての人がプロのプログラマーになるわけではありません。では、プログラマーではない方 (ノンプログラマー) がプログラミングスキルを身につけるメリットとは何でしょうか?
この記事では、私自身の体験を通じてノンプログラマーがプログラミングを学ぶことによる具体的な利点についてご紹介します。私自身がプログラミングから得たメリットは多岐にわたり、例えば日々の作業の効率化やデータ処理への理解を深めることができました。プログラミングスキルはノンプログラマーにとっても役立つものです。それでは、一緒にそのメリットについて見ていきましょう。
1 毎回のちょっとした処理が楽になる
ノンプログラマーでもプログラミングを学ぶことで、日常的な作業が大幅に効率化されます。私自身もその一例として、自サイトの記事作成には”Python”言語を活用しています。記事を書いた後は、最終的にHTML形式に出力する必要がありますが、このプロセスでは既存のツールと”Python”言語で作成した自分独自のコードを組み合わせています。
具体的には、HTMLへ目印を自動で追加する機能を持たせています。この目印とウェブサイト上の実装コードによって、記事の特定機能やデザイン調整が容易になります。また、ツールによる変換後には毎回リンク修正など細かな調整が必要ですが、そのためのコードも作成しており、面倒な手間を省けています。
このような小さな工夫は、「毎回行うと面倒な処理」を簡単にし、時間を節約します。さらにテストコードを用意しておけば、意図した通りに処理が行われているか確認する手間も最小限に抑えられます。ノンプログラマーとしてプログラミングスキルを身につけることで、このようなメリットを得ることができます。
NOTE: テストコード
作成したコードが期待通りに機能しているかを確認するためのコードを、テストコードと呼びます。事前に考えられるケースをテストとして準備しておきます。作成したコードがそのテストを通過すれば、少なくとも想定されたケースに対してはコードが正しく実装されていることが確認できます
2 データ処理への理解が進む
現代社会では、データに基づく意思決定が不可欠です。適切なデータ処理と解釈には、統計学の知識が求められます。データ処理そのものにプログラミングスキルは必須ではありませんが、手法の妥当性や結果の解釈には統計学の理解が必要です。
ここでプログラミングスキルが役立ちます。特に数学を普段使わない方に向けた統計学の書籍では、概念が数式ではなく自然言語という”文章”で説明されることが多くあります。自然言語による説明は一見数式よりも簡単に見えるのですが、「結局意味が分からない」場合があります。しかし、自分でコードを書いてシミュレーションを行うことで、統計学上の概念をより深く理解することができます。また、自分自身で統計手法を実装することで、その手法の働きを具体的に把握できるようになります。
このように、データによる意思決定には統計学が重要であり、その理解を助けるためにもプログラミングスキルは有効です。
3 問題解決能力が向上する
特に学生や若い世代の方にとって、プログラミングは論理的思考力や問題解決能力を鍛える素晴らしい方法です。プログラムを書く中で、期待通りに動作しない場面に直面することは多々あります。そのような課題を試行錯誤して乗り越えることで、自ら問題を解決する力を養うことができます。このスキルは仕事や日常生活でも応用可能なため、大きな資産となります。
4 まとめ
ノンプログラマーでもプログラミングスキルは大いに役立ちます。まずは日常生活の小さな問題解決から始めてみてはいかがでしょうか?プログラミングによって得られるメリットは多岐にわたり、あなたの助けになるかもしれません。
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3段階の学習法
- 動画:まずは視覚的にわかりやすく学習内容全体を把握しましょう。
- 記事:動画で学習した知識を整理し、自分のペースでじっくりと理解を深めましょう。
- 課題演習:実際に手を動かしてプログラミングを行います。学習した知識をアウトプットし、しっかりと身につけましょう。
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